2004年11月02日

マイノリティ的に。

 久しぶりに朝余裕があるのでちょっと書いてみたりして。
 テレビの星座占いで、「今日の運勢NO.1は魚座!」と言われたりすると些細な事だけど結構「へ〜今日は良い日なんだ〜」とか嬉しくなります。信じてるわけじゃないけど「今日は良い日だよ」って言われるとまあ人間ですし悪い気はしないじゃないですか。
 でもね、それだけならいいんだけど、なんつうの?「片思いして居た人に気持ちが通じそう!」とかそんな内容を告げられるともう、逆に凄い気分が重くなる。
 私には恐らく一生片思いの人も出来ないし、したがって気持ちが通じて嬉しくなる日は来ない。
 日常にはそういう些細な事がもう山のようにゴロゴロしていて、まあ神経質だなあと自分でも思うんですけどやっぱカチンときます。
 私が毎日通っている池袋の本屋さんでは世界の中心で愛を叫ぶDVDのCMエンドレスで流してるし雑誌では「男受けする」メイクの特集とか組まれてるし雑誌の星占いでも恋愛運がメインな感じだし旅行の雑誌ですら「恋人と泊まりたいホテル」特集とかが組まれてて嫌がらせですか、と。
 正直言って世界の中心で愛を叫ばれても私は心動かされないし男受けする事に欠片の興味も無ければ(男も私に興味は無かろう)恋人とホテルに泊まるくらいなら野宿の方がまだマシだし星占いで恋愛運を読まされるなら金運について二倍の記事が読みたい。
 そんな人間も居るんで御座います。
 恋愛小説や映画だったら元からそういうもんだと思ってるし楽しく見ることも出来るんですが(あ、でも世界の略みたいに狙いすぎてたら厭。タイタニックも白けた)、そういう風に構えてない時に「恋愛しましょうよ」的な世間の風に触れると凄く、不愉快とまではいかないけどあーーーって感じになります。(どんな感じ)
 他人が今している恋愛について聞かされるのは寧ろ興味深くて面白いんですよ?でも、何て言うかなあ……。
「女性にとっては結婚が一番の幸せ」というのはもう古い考えだと納得してくれる(だろうと思われる、多分)世間も、「恋愛は誰もが夢中になれる素晴らしいもの」という信仰は中々捨ててくれない。
 雑誌や広告は勿論最大多数に向けて発信されるものだし、其れは仕方が無いんですけど。まあ私もそういうのを作る一人でもあるわけですし。
 でも何となくマイノリティの居心地の悪さはある。皆赤い服を着ている中に一人だけ黒い服で紛れ込んだような……。
 赤い服は嫌いだし着る気も無くて、黒い服が大好きなんだけど、其れは変わらないんだけど、でも周囲が赤一色だと自分が変なのかなあって気にはなるよね。
 ゲイやビアンはそれでもお互い理解しあえる恋人が作れるかもしれないけど私のような狭義のAセクは結局の所本質的に支えあえる人は中々見付からないし、(親友は居るんだけど親友は恋をする人だからこの気持ちは理解してもらえないし、といってAセク同志だからというだけで親友になれるほど子供じゃない上親友程度には仲良くないと支えたり支えてもらったりはできないでしょ?)そういう意味ではAセクは孤独なマイノリティなんでしょうね。
 恋をするAセクも居るけど、私はそれですらない。今はまだいいけど後十年もしたら今度は「結婚は?」「子供は?」って声もするようになるんだろう。気が重いわけです。何だかなー。


posted by こがよしひさ at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック