今回も何か神経質な人に殴られそうな記事だけど気にしないで書くよ!以下の記事は全部私見だからムカついても知らないよ!(何其のキャラ)
つい先日の時空警察(ドラマのような歴史検証のような良く解らん番組です多分日テレ)でナチスのヒトラーがテーマになっていました。んで、一番最後のシーンで「悪は滅びる」とか何とかいう台詞があったと思うんですけど、もうそれに物凄く「うーん」となってしまったわけで。
随分昔から私はナチスを(真面目に)語る場合は「先ず彼らが狂人であったとか、彼らが絶対悪であったとか、そういう考えを捨てるべきだと思う」と前置きするのですが今回もそんな感じで。
例えば彼らが行ったユダヤ人への色々は間違いなく犯罪であって、絶対に許すべきではない罪であるわけですが、(此処の所は反論食らったりしない、よね……?や、許す権利があるのは被害者と遺族だけだとかいう意見は別として)ナチスと言えばもう脊髄反射で狂人の集まりというのはいかがなものでしょうね。
悪、と断定するのも正直苦手。というかナチに限らず善とか悪とかのレッテルが嫌いです。そんなもん決められないやろ、と。組織や人間相手であれば悪い部分と良い部分が同居しているはずだし、(比率は極端かもしれませんがね)だったらどちらか一方のレッテル張りをするのは不自然では無いかと思うのです。
複雑な理由があって色んな要因が絡んで人は罪を犯すのだし、その辺を考えて改善していくのが周囲の人の有るべき姿じゃないかな?と。そう考えるのです。
しかしですね。ナチスに関しては、テレビで特集が組まれる度に「こんな残酷でこんな非人道的でこんな狂気の集団でした」というアピールが凄いと思う。今まで散々そういう風に言われてきたんだから今更繰り返されなくても解ってますよって感じ。
ナチスの悪逆非道っぷりが世界の人に浸透しきった今だからこそ次のステップへ進むべきでは無いかと。(何か文章にネタ混じってきたな)
これも何度も言う事なんですが、一番恐いのはナチスが狂人の集まりだとかそういう事ではなく。寧ろ狂人なんかじゃない普通の人の集まりだったという所です。
ユダヤ人の親子を眉一つ動かさずに撃ち殺した其の日の夜、幼い我が子を抱き上げて絵本を読んでいたかもしれないその普通さこそ、真に恐れるべきではないか。
狂人の集まりじゃなかった。寧ろ普通の人たちの集まりだった。ヒトラーも、ヒムラーも、半生を聞く限りでは吃驚するほど平凡。他のナチ党員だって同じだと思う。
そういう普通の人でもああいう事が出来る、だからこそ恐い。
だからね、端的に言うとね、私だって時代と場所によっては赤ん坊を壁に叩きつけて殺して、それでも平気だったのかもしれないって事ですよ。
今の私なら無理です。絶対。もしのっぴきならない事情でやったとしても、其の瞬間に私の心も死んでしまうのだと思う。
でも、ひょっとしたら、何度も繰り返していけば、何も感じなくなるのかもしれない。トイレに行ったりファミレスでご飯食べたりするのと同じ感覚で引き金を引けるようになっちゃうのかもしれない。
ナチスのホロコーストとかユダヤ人に対する迫害とかは、その可能性を示唆してるのだと思うのです。そういう風にならない為にはどうすれば良いのか、テレビで放送するべきなのはそっちなんじゃないかな。
ナチスの党員、SSの隊員が決して狂ってなんか居なかった事。家族も居て、恋人と愛を交わしていたという事。ペットを可愛がって、子供を愛していた事。そういう事こそを知ってもらわないといけないんじゃないかな。(いやまあ勿論DVまみれで児童虐待してた隊員も居るだろうさ。でも其れはナチだろうが赤十字だろうが同じだと思いますよ)
ドイツ国民の全てがユダヤ人を嫌悪していたわけじゃない。でも、ユダヤ人の息を止める法案を受け入れた。(恐怖政治とか色々と事情もありますが)国民の全てが狂ってるなんて有り得ないですから矢張り彼らも普通の人だったんですよ。でも、国を挙げた「差別」行為を受け入れた。
今、この時代の日本にだって差別はありますよね。虐めもある。そういうことをする人は別に狂ってなんかいないし其れが悪い事だと言われれば反省するのかもしれない。
問題なのは、ユダヤ人の迫害を受け入れた(少なくとも政府と徹底抗戦しなかった)あの時代のドイツ国民と、差別をしたり他人を平気で傷つける発言をしているこの時代の日本人と何が違うのか、同じなんじゃないかという事。
ホロコーストの特集を観る度にこんな事を考えてしまうのですが。あ、因みに時空警察は漫画読みながら適当に観ていたのでひょっとして「ヒトラーって意外と普通の人でした」みたいな内容のお話だったとしたら済みません。つーか別に時空警察を槍玉にあげているわけじゃないです。好きですあの番組。(取ってつけたように)
今更のようにナチについてちょろっと。(これ記事の頭につけるべきかな?)
そもそもナチスとは。
正式名称:Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei(国家社会主義ドイツ労働党/長ったらしい名前だね)
であって、最初を取ってナチ、(ナチスは複数形)という。言い始めたのは確か、全然別の政党とかの人で蔑称だった。もしタイムスリップしてもナチ党員にナチとか言わない方が良いよ。
最初国民の絶大な人気を誇っていた所をみると実はホロコーストとかを除けば優秀な政党だったのかもしれないとか思うのですが、こういう事いうと「こがはおかしい」とか言われそう。
アドルフ・ヒトラー
もう皆知ってると思うんですけどまー、ナチの頭だ。ナチで一番偉い人。デザイナーとか画家とか芸術方面目指していた様子ですが才能は皆無だったみたいですよ。
ユダヤ人嫌いは筋金入りだったと思われる。一体どんなトラウマを負わされたというのか、もう虐めとしか言い様の無い法案をさくさくと。(しかし其れが可決されちゃう辺り……)
ナチス親衛隊(Schutzstaffel)
多分正式名称も日本語も全部書くと長いからだと思うんですけどSSと略されます。この略称のお陰で求人広告とか見てるとびっくりします。親衛隊の募集とか普通に溢れてるよ。吃驚。
元々はヒトラーのボディガードとか私兵団ぽい成り立ち。いろいろあくどい事をして他の組織を押しのけてどんどん拡大。ホロコースト関係に深く深く関わる事に。つーか組織拡大しすぎてどうやって説明したら良いか解らないよ。ググって。でもググるとコスプレサイトとか出てくる。日本はおかしい。
ハインリヒ・ヒムラー
はいもうこの人知ってる人とか超少なそうだよね。彼を知ってる人は多分私より色々詳しい人だと思うよ。
SSの長官。知れば知るほど変な人。ユダヤ人山ほど殺す命令とか出してたはずなんですけど本当に小心者だったみたいです。恐ろしい胃痛持ち。胃痛は良心の呵責だったのでは?とも言われますが呵責クソ喰らえでしたね。
最後は自殺。
ホロコースト(Der Holocaust)
ショアー(Shoah)と表現される事も。確かホロコーストは「焼き払う」とかが語源で、宗教的犠牲みたいな意味もあるので、犠牲なんかじゃなく虐殺だ、という事でショアーを使うみたいな事をどっかで聞いた気がします。(うろ覚えの話半分)
言わずと知れたユダヤ人の大量虐殺ですが、同性愛者や精神病患者、障害者、政治犯など結構色んな人も殺されている。「最終的解決」もホロコーストを差す。
ドイツを救うには害悪をもたらすユダヤ人を絶やす必要がある、という考えから。実際殺す方向に決めたのは(それまでは国外追放がメインだったりした)ヴァンゼー会議でだと思う。
こんな所で如何でしょうか。此の辺だけ知ってれば上記の記事はさらりと頭に入ってくると思います。調べると複雑で、嵌るので要注意。時間とお金があっという間に消えます。
情報は間違いの可能性がかなり高いのでまあ参考程度にってことで。ってゆーか「ホロコーストは無かった」と主張する人も居るみたいで、あの時代が遠のくにつれますます御伽噺化していきそうですね。南京大虐殺とかも色々有るようですが。